- Flashアーカイブの作成
- Oracleの停止
- flarcreateによるFlashアーカイブの作成
- mkisofsによるイメージファイルの作成
- cdrwによるメディアへの書き込み
- ワークの削除
- Flashアーカイブからのリカバリ
- 「Solaris Interactive Installation」の画面で中断する
- コンソール画面
- SolarisInteractive Installation
- Reboot After Installation
- Flash Archive Addition
- Flash Archive Addition
- ホスト名を設定する
- ログホストを定義する
SolarisとOracleをインストールをして、環境の構築とその動作状況をチェックを終えたらバックアップを取っておきたい。今後の使用でのハードウェア障害、または設定変更に伴う論理的破壊に備えるためである。
PCにおいて、バックアップに、ドライブもメディアも高価なテープを使用することはほとんど無い。頃合も丁度良く、ここまでの作業内容が1枚のメディアに余裕で収まるDVDが妥当な選択であるので、それにFlashアーカイブを収めることとする。メディアは失敗しても書き直しがきく、RW(リライタブル)に書き込む。
以下はrootユーザーでの作業である。
これから行う作業で必要なディスクスペースは、外部メディアに書き込むまで、圧縮したアーカイブファイルが約3.35Gバイト、DVDイメージファイルだと少し増えて3.5 Gバイト、計約 7Gバイト弱が必要になる。swap領域すなわち/tmp以下のディレクトリで作業を行えば、次回の起動時に跡形も無く消去されるので都合が良いのだが、そこまでをswapに割り当てていることはまず無いので、ここではroot直下に/flashディレクトリを作成してそこで作業を行い、作業終了後はディレクトリ以下を消去する。
「init s」としてシングルユーザーモードに移行してから行うのが理想的だが、それではマスターコンソール以外では実行できない。Oracleだけは停止するが、他のデータも変動しないように、アーカイブファイルの作成中は他機からの接続と、自機も含めたバックアップ以外の作業を中止して対処する。
Flashアーカイブは「flarcreate」、または「flar create」コマンドによって作成する。必須オプションは下記の構文のとおりである。
アーカイブ名、パスとアーカイブファイル名は任意である。ここでは、「-c」オプションによって圧縮することを加えて、下記のとおり指定する。
下記のとおりアーカイブファイルを「mkisofs」コマンドに「-r」オプションを使用して、ISO9660を拡張した「ロックリッジ形式」のイメージファイルに変換する。イメージファイルのパスネームは「/flash/soi.iso」とした。
ドライブにDVDのリライタブルメディアを入れて、初期化が済んでいない場合は、「cdrw」コマンドに「-b」オプションを使用して初期化する。次に「-b」オプションを使用してイメージファイルを書き込む。
イメージファイルが無事書き込まれたら、下記のとおり使用したディレクトリ以下のファイルを削除して、終わり。
Flashアーカイブにバックアップしたデータを、リカバリするためには、Solarisのインストールを途中まで行い中断する、そして、Solarisインストールディスクからバックアップディスクへメディアを交換して、フラッシュモードでインストールを続行する。
Solarisインストールディスクをドライブに入れてリブートさせて、「Solaris Interactive Installation」の画面まで進めて、いったんインストールを抜ける。操作方法は、画面下にF2_StandardF3_Go Back F4_Flash F5_Exit F6_Helpと表示されているので、「F5_Exit」を選択して、次の画面で「F2_Exit Installation」を選択する。
コンソール画面になったら、「df」コマンドでCD-ROMのデバイス名を調べ、「eject」コマンドでSolarisのインストールディスクを取り出し、作成したFlashアーカイブが入ったディスクに交換する。
Flashアーカイブの入ったDVDメディアをマウントして、インストールを再開する。
「Solaris Interactive Installation」の画面に戻るので、今度は「F4_Flash」を選択する。
Screen 101
「Reboot After Installation?」と「Information」の画面では「F2_Continue」を選択して、「Flash Archive Retrieval Method」の画面まで進め、「Local File」を選択する。
「Flash Archive Addition」の画面では、「Path」に次のようにタイプして次に進むと、「Flash Archive Selection」画面が表示されるので確認のうえ次に進む、後のオペレーションはSolarisのインストールと同じように進めば、リカバリが始まる。
Flashアーカイブからのリカバリが終了すると、「第3回 Oracle インストールの前準備」で設定した下記の情報が飛んでしまうので、リブート後に再設定を行う。
0 件のコメント:
コメントを投稿