前回ではGUIによる対話型モードでインストールを行ったが、それが唯一のインストール方法ではない。OracleではGUIが立ち上がらなくても、あらかじめレスポンス・ファイルと呼ばれるインストール手順を定義したファイルを用意してインストールを行うサイレントモードも使用可能である。この方法では、第3回に引き続きクライアントからtelnetによって作業を行う。
- インストールアーカイブを解凍する
ダウンロードしたインストールアーカイブを(10202_database_solx86.zip)をSolarisサーバーにftpでコピーして、telnetからoracleユーザーでログインして、次のコマンドをタイプしてインストールアーカイブを解凍する。(ここでは、/tmpにコピーしてoracleユーザーのホームディレクトリに展開した)
- レスポンス・ファイルの作成
レスポンス・ファイルは解凍したディレクトリの/database/response以下にテンプレートがある、そのうちの「enterprise.rsp」を編集して使用する。編集内容は対話型モードのインストールとほぼ同じである、このため説明語句はその画面文言に合わせたので、前回もあわせ読んでいただきたい。
次のタイプをしてenterprise.rspファイルのオリジナルのコピーを取り編集をする。
下記のとおり、enterprise.rspの14項目を編集して、セーブする。
- UNIX_GROUP_NAME
Oracle インベントリ・グループを設定する
- ORACLE_HOME
「ホーム詳細の指定」の「パス」を設定する
- ORACLE_HOME_NAME
「ホーム詳細の指定」の「名前」を設定する
- COMPONENT_LANGUAGES
日本語コンポーネントも追加する。
- n_configurationOption
「構成オプションの選択」を「データベースの作成」に設定する
- n_dbType
「データベース構成の選択」を「汎用目的」に設定する
- s_globalDBName
「グローバル・データベース名」を設定する
- s_dbSid
「SID」を設定する
- s_dbRetChar
「データベース・キャラクタ・セットの選択」を設定する
- b_loadExampleSchemas
「サンプル・スキーマ付きデータベースを作成」に設定する
- n_dbStorageType
「データベース記憶域オプションの設定」に「ファイルシステム」を設定する
- s_mountPoint
「データベース・ファイル位置の指定」を設定する
- s_superAdminSamePasswd
「すべてのアカウントで、同一のパスワードを使用」、「パスワードを入力」を設定する
※"password"には実際のパスワードを入れる。
- s_superAdminSamePasswdAgain
「すべてのアカウントで、同一のパスワードを使用」、「パスワードの確認」を設定する
- サイレントインストールの実行
インストーラにサイレントオプション(-silent)、レスポンス・ファイルオプション(-responseFile)を指定して起動する。
$ ../runInstaller -silent -responseFile enterprise.rsp
- インストールの終了
下記のようなメッセージが表示されれば、インストールは成功しているので、次回に進む。
Oracle Database 10gのインストールが成功しました。
詳細は'/opt/app/oracle/oraInventory/logs/silentInstallyyyy-mm-dd_hh-mm-ss(AM/PM).log'をご覧ください。
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